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ちょっと知りたい不動産の一口知識

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2012年9月のアーカイブ

今年の残暑は猛烈な暑さで、寄る年波には勝てず、体調がすぐれない日も多かったのですが、皆様は如何お過ごしでしたか?

震災前より、仙台市のまちづくりアドバイザーとして現在建設中の地下鉄東西線の予定駅至近にある某組合の組合員駐車場の有効利用に関するアドバイスを行っています。

当該地は来るべき地下鉄東西線予定駅の至近にあるため、駅周辺のまちづくりに貢献しようとその利用方法について数々の模索をしていましたが、東日本大震災を契機に津波被害に遭われた市民の受け皿として復興市営住宅の有力候補地として市からの要請もあり、敷地利用計画も大分纏まりつつあります。

少子高齢化に突入した日本ですが、津波被害に遭われた沿岸部は高齢化率も高く、復興住宅の考え方も近い将来を見据えた施設や内容が求められています。

当該地には敷地の余裕もあるため、復興住宅または近隣にお住いの高齢者が自力での生活が困難になる将来を見据え、診療所やサービス付き高齢者住宅を併設してはどうか、ライフサポートセンターを設置したらどうか等、検討を加えている最中です。

今全国各地で高齢者等の住まいの在り方について様々な取組が行われていますが、その主流にある考え方が老人の孤独感や引きこもりを防ぐ為、世代層間の交流や居住を促す考え方です。

その中でよく耳にするのが、北欧で生まれたコレクティブハウスの導入です。

コレクティブハウスとは、共同の炊事場や保育所等を併設した共同住宅形式の一種で、子育て世帯や老人世帯間の交流や助け合い、孤独感からの脱却を目指した新しい住まい方を提案した住宅です。

過日、陸前高田市の市議の方と打合せをする機会が有り、「阪神淡路大震災後の復興住宅では、老人の孤独死が多く大きな問題となっているので、今回市で造る復興市営住宅の在り方については、コレクティブハウスのような考え方はどうだろうか」と相談を受けました。

考え方としては共鳴できますが、但し大きな問題を抱えていることも確かです。なぜなら、今回の大震災で被災した沿岸部は高齢化率が高く、子育て世帯や若年層が余りにも少ないからです。

高齢者世帯だけの集合体でコレクティブハウスを建設しても、世代間交流や共同での作業を誰がリーダーシップを取り進めていくのかが大きな問題となります。

そこで考えられるのが、「ライフサポートセンター」の設置ですが、何を造るにしてもその地域の人口構成、年齢構成や雇用状態が大きなポイントになり、まずはその問題を先に解決することが必要になると思っています。過疎地域と仙台市のような人口集積地では、その在り方取り組み方が大きく異なる事も考慮しなければなりません。

復興住宅1.JPGのサムネール画像

相馬住宅.JPG

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松本 真明

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