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ちょっと知りたい不動産の一口知識

借地権や立退き問題、分譲マンションの建替、大規模修繕から再開発まで、何でもお困り事や疑問にお答えします。

2011年2月のアーカイブ

柏木一丁目に地権者3名を纏め、今から約7年前程前に弊社が等価交換で企画し竣工した分譲マンションがあります。竣工後、地権者が取得した住戸を弊社が賃貸管理をしているので、時々業務がてら訪問をします。

昨日、久しぶりに地権者の一人に面談したのですが、御歳78歳を目前に、「今パーカッションを習っているよ。」とのお話し。なにせこのオーナー、竣工後に癌を患い、手術後玉川温泉で年に6回ほど湯治療養を続けていた方で、体が丈夫とは思っていなかったのですが、顔色は良くなり「ラテンのパーカッションは難しくて・・・。」などと話をお伺いするほどに、弊社の斉藤君もジャズトロンボーン奏者の端くれとして同席していた関係もあり、大いに盛り上がり元気を貰って帰ってきました。

等価交換を纏める時点で、他の2者は計画に応じてくれるだろうとの目算はあったのですが、前記のオーナーのご自宅は敷地約150坪、立派な純和風建築のご自宅と蔵を持ち、とてもこれを解体してマンションに住みませんか、などとは言える状態ではなかったのですが、話してみると以外にも、「隣が了解するならいいよ。」とすんなり承諾をし、協力してくれたのです。さすがに纏め、着工するまでに2年近くはかかりましたが・・・。

オーナーの家系は、藩政時代から代々古川市で医者を開業していたとかで、物腰も柔らかくすばらしい方で、本人は長年、社会人を教育する仕事をしており、現在でも年に何回かは請われて講演に出かけるそうです。昨年は何かの記事に自分の出生を掲載したところ、それを見た古川市(現大崎市)から連絡が入り、是非地元で講演をして欲しいとの要請があったとのこと。地元で講演をしたところ、聴衆の中の3名ほどに「貴方の何代前かのお婆ちゃんは、私の家から嫁いだ。」とか「私のお婆ちゃんは貴方の家からきたのよ。」などと挨拶を受け戸惑ったそうですが、やはり故郷はいいですね。

喜寿を過ぎてのパーカッション演奏や今でも各地に講演に出かけるお話しを聞いて、「まだまだこれから。もっと頑張らないと。」と認識を新たにした一時でした。

グランセ柏木:坪庭.jpg【等価交換したマンションの坪庭】

この記事を書いた人

松本 真明

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