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マクロの眼

プロジェクトエンジニアを僭称(?)中

2019年4月のアーカイブ

行政のソフト系プロジェクトは、人事の関係もあってなかなか5年以上続くことがないのですが、「震災復興フェイズ1」系プロジェクトとして異例に長く続いた「とうほくあきんどでざいん塾」のプロジェクト。それも2019年の3月をもってついに終了するのでした。

2019年3月21日

【とうほくあきんどでいん塾 完了】
2012年からスタートしたとうほくあきんどでざいん塾、事業終了。
昨日活動報告会&TAD(フリーマガジン)の完成披露宴に潜入するなど。

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何か最後に突然「締めの挨拶せよ」と(本当に事前の仕込みもなく)振られて、焦ったぜ。。。

なんか数日前にも某TRY6の件で同じようなことを書いていたな・・・。
と思った方はなかなか鋭い。
本事業はTRY6とはパトロンが「同じ課」の、いわば姉妹事業だったのだ。
「あきんど塾」という名の通り、仙台市の文化観光局の管轄ではなく、れっきとした某政令指定都市の「経済局」案件なのでした。

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スタート当初、当局の担当者が「デザインを理解していない中小企業の経営者の『奴ら』(本当にそう言った)にデザインの重要性を教えてやる」という趣旨を言っておったんでね。
驚いて「いや、企業側よりマーケティングを理解していないデザイナーが仙台では大半で、いわゆる『マーケッター』といわれる人間と仕事をした人間など片手で数えるほどで、そっちの方が問題。『あきんど塾』はむしろデザイナーの実戦での学習と育成に注力すべきだ」と反論したんですが、それがきっかけでえらい担当者に恨まれて嫌われたのは、良い思い出です。

しかし、結果的にはその後、あきんど塾に加えて、復興庁や県の外郭の「マーケティング事業」が大量に発生し(私が関わっただけで6年で30件以上あった)、仙台のデザイン界隈の能力は飛躍的に向上したように感じます。
少なくとも私が一緒に仕事をさせていただいているデザイナーさんやライターさん、編集さんは、マーケティング用語が普通に使えて通じます。

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2012年スタートで、当時20代後半から30代半ばのデザイン界隈の人々がコア層で、6年経って今や彼ら(私ら)は30代から40代半ばの仙台地域のワークホースとなっております。
競合調査や顧客セグメントへの取材、展示会でのサポートなど、マーケッターとしてのタスクをこなすアートディレクターもいます。この「TAD」の奥付に名前を連ねるほとんどが1980年代生まれなのが印象的です。

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そういう今の仙台の状況を見るに、本事業の真の成果は、おそらく5年後、10年後に発揮される。
そう予感しているのでした。

この記事を書いた人

笠間 建

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