メンバーズブログ

仙台・宮城のうまいもの&直売所めぐり

人と地域を結ぶ連携担当。まちなか情報特派員とともに、地域資源調査やモニター調査・モニターツアー・広報活動を担当しています。

2011年7月のアーカイブ

DSCF4952.JPG 

DSCF4936.JPG

  

 DSCF5011.JPG  

 

 6月末の南三陸の福興市に、どーんと大きなマグロのぼりが登場。大間の「あおぞら組」のメンバーが6時間以上かけて荷物を車に積み、かけつけてくれたのです。大間のあおぞら組が10周年を迎えた昨年、南三陸町のMちゃんも私も、大間にいって一緒にお祝いをしたのでした。

 あおぞら組は、私自身も10年見続けてきて、まちづくりや地域おこしの参考にしています。Mちゃんの住む町でも、あおぞら組を参考にしていたようでした。まるで、親戚の結婚式にいくようにお祝いにかけつけ、親戚のお祭りの手伝いをするように福興市にかけつける・・・これは「日本」という大きな視点にたった「地域づくり」なのではないかなぁと思いました。

 翌日、登米市で講演会のある組長の見送りに、登米市までやってきたメンバー4人と私。見送りの本当の理由は「ローストビーフ丼とはっと汁」だというのは、ナイショの話。

 若鮨(登米市) ローストビーフ丼(850円) コーヒー付き (はっと汁は、別料金です)

 

 

 

DSCF4804.JPG

 

 いつかは行きたい、とブックマークしていた宮城のワイナリー「桔梗長兵衛」さん。宮城県亘理郡山元町という、今回の震災で被害の甚大だった地区に、会社がありました。会社も工場も、そして社長さんも、津波の被害に遭われたとか。

 先日、宮城県の県北のとある野菜の加工をする会社さんを訪問したときのこと。「缶のジュースはつくれるのですが、このびん詰めのジュースは、しばらくつくれないかも」とお話ししてくれました。材料の供給に問題があるのかと思ったら、瓶詰の技術だとのこと。「びん詰めをしてくれていた工場が津波の被害で・・・この社長さんも亡くなったということで、びん詰めをしてくれる会社を変更するのです」。

 県南地域の物産販売所でも同じことを言われました。「うちの地域の果樹でつくったジュース、びん詰めができなくなってしまった」と。お話を伺うと、県北でのお話にでてきた会社さんと同じ会社さんにびん詰めを委託していたとのこと。「工場が流され、社長さんも流され、もう廃業ですとご挨拶に来られたときに、なんと声をかけてよいか・・・」と声を詰まられた、物産販売所の方。

 ワイナリーということばかり頭にありましたが、びん詰め技術ということでたくさんの企業や地域を支えていたのだと、震災後はじめてわかりました。

 桔梗長兵衛さんのぶどうジュースをはじめて見たのは、秋田のとある喫茶店でした。あのお店のメニューも変更になったのかな・・・そんなことを考えながら、私もぶどうのジュースを口にしました。

 震災のあと、復旧、復興と思ってきましたが、復旧できないものもたくさんあるのだとあらためて思いました。できることを、がんばっていこう、そんなふうに思った1日でした。

 

 

 

この記事を書いた人

稲葉 雅子

他のメンバーを見る

  • ちょっと知りたい不動産の一口知識
  • 四方山雑記帳
  • hariu Blog
  • めっけもん
  • 仙台・宮城のうまいもの&直売所めぐり
  • コバチャンの深〜い話
  • 小さなギモン調べてみました!
  • 建築と風景
  • ぽらぽら物語り
  • ほっとひといき!
  • マクロの眼
  • ローカル・グローバル
  • トキの目
  • 空飛ぶ「こころ」
  • 黒ひげのモノローグ
  • まるでかく
  • 女将のつぶやき
  • インフォメーションブログ